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代表者の読書記録

名著:カーネギーの「人を動かす」を再読したので備忘録

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経営において人材こそ最大の財産であり、一番難しい問題であるとはよくいったものです。

最近、行き詰まりを感じることがあったので、改めて再読してみました。
人の問題で悩んでいる経営者の方や管理職の方にお勧めの一冊です。

原理原則の本なので、当たり前のことが多いのですが、その当たり前のことが出来ていないので、備忘記録のために残しておくことにしました。

以下マンガで読み解く 人を動かすから引用。

人を動かす三原則

まず大原則となる基本の三原則がこちら。

盗人にも5分の理を認める

極悪人でさえも、自分が正しいとは思い込んでいるとすれば、彼らほどの悪人でない一般の人間は、自分のことを、いったいどう思っているのだろうか

重要感を持たせる

アメリカの思想家エマーソンの言葉
「どんな人間でも、何かの点で、私よりも優れている
私の学ぶべきものを持っているという点で」

「人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない、(略)すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こさせること、これが秘訣だ」

人の立場に身を置く

自動車王ヘンリー・フォード
「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事をみることのできる能力である」

人を動かす三原則の感想

どれも徹底して相手の立場に立つことの重要さが書かれています。
ついつい、「相手が何を考えているかわからない」と思ってしまい思考を停止させてしまうことが多いですが、常に相手の気持ちを考え、相手の立場を理解することが重要だと改めて実感しました。
そのためには相手に対する誠実さと尊敬、感謝が必要で、相手に自発的に動いてもらうことが重要ですね。


以下マンガで読み解く 人を動かすから引用。

人に好かれる六原則

誠実な関心を寄せる

こちらが心から関心を示せば、どんなに忙しい人でも、注意を払ってくれるし、時間も割いてくれ、また協力もしてくれるものだ。

笑顔を忘れない

笑顔の効果は協力である。
たとえその笑顔が目に見えなくても、効果に変わりがない。(略)絵賀をは声にのって相手に伝わるのだ。

名前を覚える

たいていの人は、他人の名前をあまりよく覚えてないものだ。
忙しくて、覚えるひまがないというのが、その理由である。

聞き手にまわる

記者アイザック・マーカソン
「自分の言おうとすることばかり考えていて、耳のほうが留守になっている人が多い・・・お偉方は、とかく、話し上手よりも聞き上手な人を好くものだ。しかし、聞き上手という才能は、多の才能よりはるかに得難いもののようである。

関心のありかを見抜く

人の心をとらえる近道は、相手が最も深い関心を持っている問題を話題にすることだ。

心からほめる

他人を喜ばせたり、ほめたりしたからには、何か報酬をもらわねば気が済まぬというようなけちな考えを持った連中は、当然、失敗するだろう(略)
人間は、誰でも周囲の者に認めてもらいたいと願っている。(略)見えすいたお世辞は聞きたくないが、心からの賞賛には飢えているのだ。

人に好かれる六原則の感想

元来、人は自分にしか興味がないという性質を逆手にとった方法だと感じました。
他人の名前を覚えてなくてもそれほど悪いとは思わなくても、自分の名前が忘れられているとショックを受ける、他人のことはほとんど褒めなくても、自分は褒めてほしい、などなど、たくさんの思い当たる部分があります。

人を動かす三原則とは違い、非常に具体的な事例も多いので、「名前を覚える」や「笑顔」、「褒める」などから実践していきます。


以下マンガで読み解く 人を動かすから引用。

人を説得する十二原則

議論を避ける

議論は、ほとんど例外がなく、双方に自説をますます正しいと確信させて終わるものだ。
議論に勝つことは不可能だ。もし負ければ負けたのだし、たとえ勝ったにしても、やはり負けているのだ。(略)
やっつけたほうは大いに気をよくするだろうが、やっつけられたほうは劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、憤慨するだろう。
「議論に負けても、その人の意見は変わらない」

誤りを指摘しない

相手が間違っていると思った時には(略)、こんな具合に切り出すのがいいと思うがどうだろうー(略)
「おそらく私の間違いでしょう。私はよく間違います。一つ事実をよく考えてみましょう」という文句には、不思議なほど効き目がある。これに反対する人間は、どこの世界にも、まずいないはずだ。

誤りを認める

自分が犯した誤りを認める勇気には、ある種の満足感が伴う。
罪悪感や自己防衛の緊張がほぐれるだけでなく、その誤りから生じた問題の解決にも役立つ。

穏やかに話す

腹が立った時、相手を思い切りやっつければ、さぞかし胸がすくだろう。
だがやっつけられたほうは、同じように胸がすくだろうか?
喧嘩腰でやっつけられて、気持ちよくこちらの思いどおりに動いてくれるだろうか?

イエスと答えられる問題を選ぶ

ソクラテス式問答法と呼ばれる古典的な手法です。
相手を批判したり、否定したりすることから始めると話はこじれるとされています。
最初は相手がイエスと言い易い問題ばかりを取り上げると話はうまくいくとされています。

しゃべらせる

相手を説得しようとして、自分ばかりしゃべる人がいる。
相手に十分しゃべらせるのだ。
相手のことは相手が一番よく知っている。
だから、その当人にしゃべらせることだ。

思いつかせる

人から押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうを我々は、はるかに大切にするものである。
すると、人に自分の意見を押しつけようとするのは、そもそも間違いだと言える。
暗示を与えて、結論は相手に出させるほうが、よほど利口だ。

人の身になる

相手は間違っているかもしれないが、相手自身は自分が間違っているとは決して思っていないのである。だから相手を避難してもはじまらない。(略)
相手の考え、行動には、それぞれ、相当の理由があるはずだ。その理由を探し出さねばならない
ーそうすれば、相手の行動、相手の正確に対する鍵まで握ることができる。
本当に相手の身になってみることだ。

同情を寄せる

「あなたがそう思うのは、もっともです。もし私があなただったら、やはり、そう思うでしょう。」こう言って話をはじめるのだ。
どんなに意地悪な人間でも、こういうふうに答えられると、大人しくなるものだ。
しかも相手の立場になれば、当然相手と同じ考えを持つわけだから、この文句には百パーセントの誠意がこもるはずだ。

※この場合の同情は、意味的には「共感」が近い。

美しい心情に呼びかける

真実の理由は、他の者がとやかく言わなくても、当人にはわかるはずだ。
人間は誰でも理想主義的な傾向を持ち、自分の行為については、美しく潤色された理由をつけたがる。
そこで、相手の考えを変えるには、この美しい理由をつけたがる気持ちに訴えるのが有効だ。

演出を考える

ビジネスに限らず、生活全般にわたって、ドラマチックな演出は活用できるとしています。

対抗意識を刺激する

成功者は皆ゲームが好きだ。
自己表現の機会が与えられるからだ。
存分に腕をふるって相手に打ち勝つ機会、これが、いろいろな競争や競技を成立させる。
優位を占めたい欲求、重要感を得たい願望、これを刺激するのだ。

人を説得する十二原則の感想

難しい部分も多々ありますが、まずは、議論をしない、穏やかに話すを実践していきたいと思いました。
どうしても、白熱してくると声が大きくなり、次第に議論になってしまいます。
議論に勝っても何も意味がないとは頭ではわかっているのですが、体がついていっていないので、まずそこから直していきます。
次に、相手にしゃべらすとか、相手の誤りを指摘しないといったところでしょうか?
こちらが意図するように相手を思いつかせるというのは、なかなか難易度の高い高度な手法だと思います。


以下マンガで読み解く 人を動かすから引用。

人を変える九原則

まずほめる

まず相手をほめておくのは、歯科医がまず局部麻酔をするのによく似ている。
もちろん、あとでがりがりとやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる

遠まわしに注意を与える

遠まわしに注意を与える方法は、直接批判されることに強く反発する神経質な人たちには、驚くほど効果がある

自分の過ちを話す

人に小言を言う場合、謙虚な態度で、自分は決して完全ではなく、失敗も多いがと前置きして、それから間違いを注意してやると、相手はそれほど不愉快な思いをせずに済むものだ。

命令しない

命令を質問の形に変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。
命令が出される過程に何らかの形で参画すれば、誰でもその命令を守る気になる。

顔をつぶさない

相手の顔を立てる!これは大切なことだ。
しかし、その大切さを理解している人は果たして何人いるだろうか?

わずかなことでもほめる

誰でもほめてもらうことはうれしい。
だが、その言葉が具体性を持っていてはじめて誠意のこもった言葉、つまり、ただ相手を喜ばせるための口先だけのものでない言葉として、相手の気持ちをじかに揺さぶるのである。
我々には他人から評価され、認められたい願望があり、そのためにはどんなことでもする。

期待をかける

相手に美点を発揮させたければ、彼がその美点を備えていることにして、公然とそのように扱ってやるがよい。
良い評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らないように努めるだろう。(略)
自分について良い評価が与えられた以上、その評価に違わないように努めるのは人情である。

激励する

子供や夫や従業員を、馬鹿だとか、能なしだとか、才能がないと言ってののしるのは、向上心の芽を摘み取ってしまうことになる。
その逆を行くのだ。大いに元気づけて、やりさえすれば容易にやれると思い込ませ、そして、相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやるのだ。
そうすれば相手は、自分の優秀さを示そうと懸命に頑張る。

喜んで協力させる

人を変える必要が生じた場合、次の事項を考えてみるべきだ。

一、誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考えよ。
二、相手に期待する協力は何か、明確に把握せよ。
三、相手の身になれ。相手の真の望みは何か?
四、あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか?
五、望み通りの利益を相手に与えよ。
六、人に物を頼む場合、その頼みが相手の利益になると気づくように話せ。

これで、必ずあいてから良い反応が期待できると考えるのは、やや単純すぎる。
だが、少なくともこの原則を応用しなかった場合にくらべると、相手を変える可能性は高くなる。
これは、大勢の人が経験している。
もし、わずか十%でも成功の確率を高めたとしたら、十%だけ人を変える能力を高め得たことになる。
そして、これこそ、その努力がもたらす利益なのである。

人を変える九原則の感想

「過去と他人は変えられない、変えることができるのは未来と自分だけ」という言葉があります。
それでも過去は捉え方で変えることができますが、他人を変えるのは到底難しいと思います。

しかし、カーネギーの「人を動かす」には、少しだけ人に伝えるためのヒントがありました。
自分自身が特に感じた具体的な例は、「人は批判をする際、まずほめておいて、次に”しかし”という言葉をはさんで、批判的なことを言いはじめる人が多い」としています。
この「しかし」を「そして」に変えると、すぐに成功に転じると書いてありますので、意識して「そして」という言葉に置き換えていきます。
ほめる、期待をかける、これは本当に真実の気持ちからでなければ見透かされてしまうことだとは思いますが、日頃から人のいいところをみる習慣をもつことを心がけていきます。

編集後記

人の問題で悩んでいる経営者や管理職の人にぜひ読んでいただきたい一冊です。

原著も読みましたが、今回はこのマンガで総復習をしました笑。

長く読まれている本だけあって原理原則の書かれている本だと改めて思いました。

世の中に溢れている自己啓発本の人に関するほとんどの部分が網羅されていると思います。

簡単に書いてありますが、実際に実行するのは難しいことばかりです。

そのために今回備忘録としてまとめました。
また機会を改めて読み直し、この本に書かれていること1つずつでもできるようになっていきます。

まずは、今回気づいたことを実行していきます。

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