コンサルといえばあやしいというイメージがついています。
誰もがコンサルを名乗ることができて、能力がピンキリだからです。
あくまで信頼できるコンサルタントをということが前提ですが、中小企業がコンサルタントに頼むメリットはたくさんあります。
今回はどんなメリットがあるかをご紹介いたします。
目次
中小企業の経営者はやることがたくさん
大企業と違って専門部署がないため、経営者がやらなければいけない仕事がたくさんあります。
例えば、営業、経理、法務、労務、人事、新規事業立ち上げなど。
すべてのことの最先端や事例をおいかけ自分で対応するのは、現実的に無理があります。
かといって、その専門分野の人を雇うのも厳しいのではないでしょうか?
そういうときに活躍するのが士業やコンサルタントです。
多くの中小企業が税務申告のために税理士をお願いしています。
法律のことで困ったら弁護士にお願いをします。
どちらも自分ではできない専門分野を自分が勉強するかわりに専門家の力を借ります。
経営者がすべての専門家になる必要はありません。
丸投げではうまくいきませんが、専門領域を任せるために専門家がいるのです。
それと同じで上手にコンサルタントも依頼してみるメリットが中小企業にはあると思います。
コンサルタントに頼むメリット
すでにここまでで答えを書いてしまった気もしますが、コンサルタントに頼むメリットについて書いてみます。
専門家である
士業に頼むのは、法律の専門家であるからです。
自分で調べていたら膨大な時間がかかってしまいます。
その時間を短縮し、かつ、結果を出してもらうために士業の人に依頼をします。
同じことで、集客やWEB、人事などの専門家にお願いすることで、時間を短縮し、かつ、結果を出してもらいましょう。
例えば、WEB。
SEOは常に変化してますし、プラットフォームも変化しています。
これを常に自分自身で追いかけてWEB戦略の方向性を決めていくのであれば、WEBのコンサルタントに毎月来てもらったほうが効果的です。
常に最新の情報をもらい、自分の会社が進む方向を決められます。
WEBに限らず、採用や人事なども同じで、最近の動向や情報をいち早く手に入れることができます。
それだけでもコンサルタントに頼むメリットは大きいと思います。
成長をスピードアップできる
自分で考えて実行するというのは素晴らしいことです。
でも失敗と成功を繰り返し時間がかかってしまいます。
その点、その分野でたくさんの事例をコンサルタントは知っています。
成功例はもちろん、失敗例も知っています。
ちょっと極論ですが、新規事業でカレー屋をやろうとしたときに、
イチからカレー屋について勉強し、料理からオペレーション、内装、出店エリアなどを自分自身でやるより、出店のコンサルタントに頼み、スタッフのトレーニングから依頼や相談ができたほうが、成功する確率が高いのではないでしょうか?
採用や人事、WEB、集客なども同じで、その経験があり、事例をたくさん知っているコンサルタントに頼むメリットといえます。
コストが安い
大手向けのコンサル会社になると別ですが、中小企業向けのコンサルタントだと、月に3万~10万くらいでお願いできる会社が多いかと思います。
人を1人より雇うより毎月のコストを抑えることができ、かつ、教育する必要がないと考えると非常にコスパが高いのではないでしょうか?
採用コストもかかりませんし、言い方がよくないですが、自社に合わなければ解約することもできます。
更に会社組織であれば、そのコンサルタントが退職してもすぐに後任が現れますし、多少引継ぎに手間がかかるとしても社員が退職するリスクよりは極端に少なくてすみます。
スタッフとして雇うと採用コスト、教育コスト、人件費、退職リストなどを自社で持たなければいけません。
もちろん、営業日は自社に出勤してくれて、(仕事中は)自分の会社のことだけを考えてくれるはずです。
1人を雇うだけの経済効果、具体的には売上を増やすことができるのであれば雇うほうが効果的かもしれません。
仮に1人30万で雇うとしたら、そのことで3倍の90万くらいの売上を増やせるのであれば、人を雇ってもいいかもしれません。
しかし、多くの中小企業の場合には、1人工までの人はいらないけど、ちょっとやってほしい専門分野の仕事というのがあります。
そういうときにコンサルタントを活用するのは良い方法ではないかと思います。
第三者の立場である
特にスタッフに何かを伝えるときに、社長や上司から伝えるより第三者から伝えた良いのではと思う場面があるかと思います。
そんなときに第三者の立場から伝えられるコンサルタントがいることはメリットです。
特に他の会社の事例や、他の会社ではこういうのが多いなどの視点で話してもらえるとスタッフの納得感は違います。
誰に何を頼んだらいいかがわかる
経営の現場において、何か問題が起きたときに、どの専門家に頼んだらいいかわからない時ってないでしょうか?
今では有名になっているのでほとんどありませんが、人を雇った時、
税理士に報告したら、税額控除の話はしてくれたけど、助成金の話はしてくれなかった、
社労士に報告したら、助成金の提案はしてくれたけど、税額控除は教えてくれなかった、
などなど、自分の専門分野しかわからない士業の方もたくさんいらっしゃいます。
(むしろ当たり前ですが…)
経営コンサルタントの多くは意外と総合的に広く知っていますので、
この場合は税理士と社労士に相談しましょう、とか、この場合は弁護士ではなく、司法書士が良いですねとか、
提案してくれる人が多いので、経営コンサルタントを頼む主目的ではないですが、頼んでいるメリットの1つといえます。
あやしいコンサルタントの見極め方
メリットを紹介してきましたが、あやしいコンサルタントにはひっかからないようにしましょう。
実績を聞く・調べる
実際にコンサルをしていて出た成果などを聞いてみましょう。
あまりにも事例がない、または、現実離れしている、理解できないなどの実績しか紹介できないのであれば、あやしいかは別としても合わない可能性があります。
一番良いのは実際にコンサルをしてもらっている会社の経営者から紹介してもらうことです。
またはブログやSNSをチェックし、自分と合うか、どんな実績があるかをチェックしてみましょう。
実績がある場合には、ブログやSNSを見ていくとわかると思います。
その上で一度会ってみると良いと思います。
注意点としては、実績が本当かを確かめるために自分でもその分野のことを調べたり、人に聞いたりして調べておくことです。
また、会ってみて疑問に思うことがあれば、経営者仲間に聞いてみると良いと思います。
自分の会社が大きくなっているか?
集客でも人事でもWEBでも、本当にその道のプロであれば、自分の会社が成功しているはずです。
その分野で自社でも結果を出しているはずだからです。
大きくなっているの定義としては、お客様は増えているか、従業員は何人いるのか、他にやっている事業はあるのかなどです。
私のことで恐縮ですが、私はコンサル会社は大きくしていませんが、コンサルのノウハウを利用して、映像の会社、バックオフィス事業の代行会社、ヨガスタジオ、カフェなど実業を経営しています。
そして、こっちは年々大きくなっています。
本当にコンサルと名乗って人に教えたり、相談に乗ったりできるのであれば、当然自分でそれを利用して結果を出しているはずなので、聞いてみましょう。
よくある間違いが、身近な専門家だからといって、何年も同じ人数で事務所をやっている税理士に経営相談をすることです。
税理士は税法のプロではありますが、経営のプロではありません。
本当に経営ができるのであれば、仕事を通して成功している経営者や会社の事例を他の業種よりも多く知っているはずなので、自分の会社も成長させられるはずです。
今後、記帳代行や税務申告だけでは仕事がなくなるといわれているので、経営コンサルを安易にしようとしている税理士が増えていますが、本当に経営相談をしていいのかはしっかりと見極めましょう。
編集後記
私もコンサルもしくはコンサルみたいな人にお願いしています。
1つはWEB系全般。
もう1つは映像会社の撮影技術に関して。
そして現在は頼んでいませんが、今考えているのは経営コンサルタント。
WEB系全般は、私自身でHPも作れますし、LPも作れます。
SEOもわかりますし、ヨガスタジオとカフェはWEB集客でお客様にお越しいただいています。
でも、最新情報を追いかけ続けるのは時間的に厳しく、また、エラーが発生した時に自分でHTMLやCSS(場合によってはPHPも)などをいじって直す時間は取れなくなってきています。
また、集客の導線やPV数、コンバージョン率などの分析や数字管理も自分自身でやろうとすると、後回しになってしまいなかなか時間をとらなかったりしてしまいます。
なので、月1回お越しいただいて最新情報と、修正箇所、そして分析などをしてもらってとても助かっています。
コストも修正内容によっては別料金としても、最新情報&分析で月5万円です。
また、映像会社の映像技術に関しては、私は全くの素人からスタートしたので頼みました。
スタッフにも常に最新情報や技術には敏感になるように言ってはいますが、やはり目の前の仕事が優先になり、後回しになりがちでした。
しかし、その専門の部署をおいて専門の人を雇うほどの余力はなかったので、技術研修と商品開発を名目に人に頼みました。(最新情報や技術がスタッフに負けるようではお金はもらえないという認識は当然あるはずなので、常に勉強されています)
こっちは3ヶ月毎の更新で、月15万円でお願いしています。
スタッフの技術も目に見えて成長するようになり、こちらも効果がありました。
最後の経営コンサルタントは、まだ悩み中ですが、やはり経営をしていると目の前の問題や課題に目がいってしまいます。
1年後、3年後、5年後、そして10年後の未来をどう作っていくかも常には考えていますが、自分1人では限界があります。
そんなときにアドバイスや相談ができる人がいたら良いなと最近思っています。
経営コンサルタントが経営コンサルタントを頼むというよくわからない状態にはなりますが、それでもメリットのほうが多いのではないかと思っています。
ぜひ、良い会社を作るために、必要な分野のコンサルタントをお願いすることを検討してみてはいかがでしょうか?
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