3月1日放送の大河ドラマ「花燃ゆ」の第9回「高杉晋作、参上」を見ていて、吉田松陰が高杉晋作に問いかけている言葉のなかで、「志は誰も与えてくれません」という言葉が心に残ったので書かせて頂きます。
こんばんは。中小企業を財務・人事・WEBからサポートするBelink(ビリンク)の吉田和矢です。
私が唯一見ているテレビ番組なのですが、大河ドラマ「花燃ゆ」から心に残った言葉を紹介します。
(本当はカンブリア宮殿や情熱大陸、がっちりマンデーなども見たいのですが…)
高杉君。
君の志は何ですか?
僕の志はこの国をよくする事です。
志があれば罪人でも生きるんは楽しい。
やる気が尽きる事はない。
志を立てる事はすべての源です。君がもし、この小さな萩のご城下で由緒ある武家の跡取りとして人生を考えとるなら君にとってそれはつまらん事でしょう。
君はそれを望んじゃおらんのだから。志は誰も与えてくれません。
君自身が見つけそれを掲げるしかない。君は何を志しますか?
志を立てること
この言葉の中でも「志を立てる事はすべての源です」と表現されています。
そして事業経営においても、ミッション、ビジョン、志、理念を立てることが大事だと言われますね。
私も会社を経営するにあたって作りました。
しかし、しかし、しかし・・・
志を立てることが重要なのは十分にわかるのですが、実際に立てるのは相当に難しいというのが私の実体験から出た意見です。
たいしたミッションやビジョンではありませんが、これを作るまでに相当考えました。
出た結論は、想いを持っている人を見つけ、実現までのお手伝いをすることが自分がやっていて楽しいことだったんだと思い、ビジョンやミッションはもちろん、会社名をBelinkにしたのも、この想いからでした。
Belief(想い) & Link(つなぐ)の造語が会社名です。
その辺の詳しい想いはこの記事に以前まとめました。
→Belink(ビリンク)を「想いをつなぐ会社」に改めてしたいと思った創業・開業サポートの仕事
この記事でも紹介していますが、この想いにたどり着く原型を作ったのはこの本(というか漫画)です。
漫画じゃない版もあり、両方読みましたが、漫画のほうがスッと入ってきました。
ぜひ、将来に悩んでいたり、志が見つからず悩んでいる方には読んでもらいたい一冊です。
志は誰も与えてくれません
この言葉はまさにその通りで、誰も与えてくれませんし、誰にも強制されるものではないと思います。
必要なのは、何を志にするかという「決断」と何があってもやり抜くという「覚悟」の2つだと思います。
でもそこまで堅苦しく考える必要もなく、大河ドラマの吉田松陰の言葉である、
「志があれば罪人でも生きるんは楽しい。」
と同じで、人生を彩るための1つのものですから、いつでも志を変えても良いのだと思います。
幕末の時代、尊王攘夷を掲げていましたが、倒幕後に鎖国に戻るようなこともありませんでした。
坂本龍馬は当時開国論者だった勝海舟を切りに行ったと思ったら、そのまま弟子になってしまいました。
もちろん、国力をつけることが志だから鎖国や攘夷は必ずしも必要ではなかったとか、日本を一度洗濯することが志だから勝海舟を切る必要はなかったとか、いろいろな捉え方があると思います。
大事なのは自分の中で信じる道を人生の中で持ち続けることではないかと思います。
私もまだまだ自分の人生をどう生きて行くか、自分の会社をどういう方向に運営して行くか、日々悩み、日々不安になり過ごしております。
だからこそ、この吉田松陰の言葉が心に残ったのかもしれません。
そして、最後のこの高杉晋作の言葉が秀逸だったと思います。
「学問がしたい」
何のためにという松蔭の問いかけに
「わからん、でもおもしろそうなにおいがする」
と…
そう、志なんて簡単に見つかるものではない、でもおもしろそうなモノを一生懸命やれば良いんだという意味に聞こえました。
だからこそ、私も先ほど紹介した想いを元に書いた
→中小企業にCFO(最高財務責任者)やCHO、CIOは必要か?!
という記事で紹介していますが、中小企業には社内に専門家は必要ないという想いをい旨に事業を一生懸命やっていこうと思います。
高杉晋作の辞世の句
余談ですが、
高杉晋作の辞世の句は、結構有名ですが、
「おもしろき こともなく世を おもしろく」
だと言われています。
おもしろくない世の中をおもしろくしてやるという気概が感じられますね。
でも一説では、
「おもしろき こともなく世に おもしろく」
「を」を「に」に変えただけですが、意味合いはだいぶ変わるそうです。
おもしろくない世の中をどう生きたら良いんだ?という悩みを歌にしたという意味にかわるそうです。
なので、下の句を、野村望東尼という人が、
「すみなすものは 心なりけり」
おもしろいか、おもしろくないかは、心の持ち様次第ですよ!と伝えたと言われています。
(以上:http://pleasure-bit.com/27.htmlのサイトを参考にまとめさせて頂きました。)
編集後記
会社を作り事業をはじめることを決意してから約9ヶ月が経過しました。
会社に勤めていたころ、そして起業する前、更には起業したあと、志を決意できず、そして覚悟出来ない自分に情けない気持ちや焦りがありました。
今でも本当にこれで良いのか、このままで良いのかという気持ちが常にあります。
(本当はこんなこと会社のブログで書いちゃいけないんでしょうけど…)
だからこそ、前回の大河ドラマの台詞が心に残ったのだと思います。
吉田松陰の言葉を心に刻みつつ、まずは高杉晋作のようにおもしろそうなにおいがすることをやっていこうと思います。