代表者のつぶやき

仕事に目標や計画が必要な6つの理由〜1年の計は元旦に有〜

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「1年の計は元旦に有」とは昔からよく聞く言葉です。
経営においても事業計画や経営計画などを作成することが推奨されています。
なぜ仕事において目標や計画が必要なのかをまとめていきます。

目標へ向かって

「1年の計は元旦に有」の意味

「1年の計は元旦に有」とは良く言いますが、由来は3本の矢で有名な戦国武将、毛利元就と言われています。
(諸説あって、中国の「月令広義」という書物の4計という箇所が由来という説もあります。)

毛利元就が、
「一年の計は春にあり 一月の計は朔(ついたち)にあり 一日の計は鶏鳴にあり」
と息子たちに伝えたとされています。

また、元旦の祝いの席に呼ばれた元就が家臣に対し、
「なぜ元旦を祝うのか?」
と問い
「世の愚か者どもは元旦に子孫繁栄を祈り浮かれているが、年のはじめに1年の事をしっかり考える、それが本当の祝いである」(←かなり言い伝えから省いているので本当のことを知りたければ検索してください)
と言ったと伝えられています。

元旦に限らず、1ヶ月の計画は1日に、1日の計画は朝にと伝えていることから、早く策を練ることが大切と説きたかったとされています。

もう本日は1月6日、1年の2%は7.3日と考えると元旦に計画を立てた人より約2%出遅れています。

最近、「1年の計は元旦に有」を1月1日に起こったことが、その1年を占うみたいな使われ方もしているようですが、これは初夢と混同されていて、実際には年の最初に計画を立てましょうという意味になります。



ちなみに私は毎年5カ年計画を立て続けて10年経ちました。
正直ここまでやるのは自分自身でもちょっと気持ち悪いと思っています・・・

5カ年計画

月別にも落とし込んでます。
これは2014年のものです。
月別計画

目標や計画は意味がない?!

昨今は時代の流れが早く、目標や計画を立てても、すぐに環境が変わり意味がないという意見を言うかたもいます。
これはこれで的を得ていますが、だから目標や計画を立てる必要がないというのは違います。
その通りにいかないからこそ目標や計画は必要です。

目標や計画は未来予想図であり予測です。
時代の流れが早く読み切れないからこそ、自らが立てた未来予想図とのズレを確認すべきです。

PDCAサイクルこそ経営の原点

経営の原点と書きましたが、個人に落とし込んでもPDCAサイクルは必要です。
PDCAサイクルがあるから目標や計画が間違っていたのか、実行が出来ていないのかのチェックができるわけです。
このサイクルが速ければ速いほど改善の機会も増え、会社も人も成長していくことになります。

PDCAサイクルがしっかりしているからこそ、失敗は失敗ではなくなり、成功への第一歩になります。

具体的なPDCAサイクルの立て方のポイントは以前まとめた記事を参考にしてみてください。
目標設定に必要な5つの要素

また最近読んだ本でお勧めの本を紹介します。
近いうちに書評ブログも書く予定です。

仕事に目標や計画が必要な理由

さて本題の仕事に目標や計画が必要な理由ですが、既出のものも含めてまとめます

予測のズレを把握する

目標や計画を作ることで、自らの予想や予測とのズレを把握することができます。
例えば、年商◯◯円を目標にと考えるだけで、悪くても◯◯円はいくだろうとか、想像することになります。
結果的に予測をすることになり深く考えることとなります。

時代の変化や環境のズレはもちろん、自分もしくは自社はこのくらいは出来るはずという予測の良い意味でのズレを把握できます。

大幅に達成できれば自身の能力は予測より上にあることになりますし、下回れば改善を考えるキッカケになります。

何回も目標や計画を立てることでその精度はドンドン上がります。
この予測能力こそ経営者に必要な技術の1つです。

技術と書いたのは、才能や向き不向きではなく、実践して鍛えれば誰でも身に付くものだからです。

モチベーションがあがる

誰もが経験があると思いますが、目標や計画を立てるときはワクワクできます。
人から押しつけられた目標や計画は嫌なものですが、自分で考えた目標や計画は見るだけでワクワク出来るものです。

私はモチベーションという言葉が嫌いです。
モチベーションで仕事をするものではないと思っています。

モチベーションが高くても低くてもお金を払ってくれるお客様に対して、払ってくれたお金以上の価値を提供するのが仕事です。

嫌なことがあったから質が低くなったり、良いことがあったときは質が高くなるということはあってはいけないはずです。(質が高くなるのはまあいいですけど。。)

しかし、人間は感情に左右されます。
だからこそ、モチベーションを自らコントロールするために工夫が必要です。

目標や計画はそのための1つの仕組みです。

成長できる

目標や計画がなくても成長できる人はいるかもしれません。
しかし、多くの人、多くの会社がそうではありません。

目標や計画があることで、それを達成するためにどうしたら良いかを考えることになります。
このプロセスこそが成長につながります。

目標や計画が達成できるかという結果も大事ではありますが、このプロセスと成長という結果こそが大切です。

致命的ではない失敗を高速回転させよと金持ち父さんの起業する前に読む本にも書かれています。

ボトルネックがわかる

達成できない場合に達成できない理由が、行動量が足りないのか、それとも目標や計画が高すぎるのか、やり方が悪いのかなど、目標や計画達成のために改善すべきポイント(=ボトルネック)がわかります。

ただ何となく行動していると結局何が問題だったのかすらわかりません。
それでもトライ&エラーを繰り返せば達成できることもありますが、明らかに効率が悪い結果となります。

成功の早道は正しい方法で正しい努力をすることです。
もちろん、いきなり正しい方法が見つかるわけではありませんが、計画を立て実行をし見直し改善するというPDCAサイクルを回す回数が増えれば増えるほど、正しい方法を見つけやすくなります。

迷わない

目標や計画を決めるというときは、目指すべき方向性を決めることです。

会社経営も社会人も選択肢がたくさんあり、迷いが生じやすいです。

学生時代を思い出せば勉強も部活も◯◯大学合格とかテストで80点以上、インターハイ優勝、県大会出場とか目標があったから計画も立てることができ、そこに向かって邁進できたはずです。

もちろんやり方の部分で試行錯誤して迷ったことはあっても、どこに向かおうかと迷うことは社会人より少なかったはずです。

またこれは行動計画や日々のスケジュール管理になりますが、学生時代は時間割があったため、何時からどの教科を勉強しようかなどと迷うことはなかったはずです。

目標を決め、それを達成する計画を立て、それを月→週→日に落とし込んでいけば迷いがなくなります。

もちろん、方向性を決めるときには悩んで悩んで悩み抜いてください。
人間一番時間を取られているのは何をやろうかなと迷っている時間と、決められてないがために脱線する時間だそうです。
その迷う時間、脱線する時間を極力減らすことが成果につながります。

達成感

目標や計画を達成したら達成感があります。
これこそ目標や計画を立てる醍醐味です。

また学生時代の話に戻って恐縮ですが、部活でインターハイ出場とか県大会出場とか決めて、努力をし苦労をすればするほど、達成感を得ていたはずです。

その達成感を会社や社会人で得るためにも計画は必要です。

目標や計画を活かす2つの必須事項

目標や計画は作ったけれども、飾りのようになってしまって作った意味がなかったという経験がある人も多いのではないでしょうか?
目標や計画を活かす2つの方法をお伝えします。

行動計画に落とし定期的に見直す

例えばこのブログ、目標を2018年は3倍に増やすだとします。
これだけだと、年末になって達成した、してないの結果しかわかりません。

PVを増やす方法はたくさんありますが、例えば毎日ブログを書くとか、キーワード分析を毎回するとか行動計画に落とし込みます。

その上で途中目標を設定します。
例えば3ヶ月後に1.3倍のPV数だとします。

まずは月、週、日に分けて目標にした行動計画をチェックします。
毎日はなかなか大変なので月と週だけでも構いません。

毎日ブログを更新するという行動計画なのに、今週は3日しか更新できなかった…
という結果があれば、
毎日更新するために時間の使い方を変えようという課題が明確になります。

そして3ヶ月後に、
毎日更新できていたのに1.3倍にPVがなってなければ、方法論が間違っていたか、成果がでるまでの期間(ここでは3ヶ月)が間違っていたという仮説が立ちます。

毎日更新できていなければ行動量が足りないという結果がわかります。
行動計画に無理があったのか、ただ単にサボってしまっただけなのかの検証ができます。

これを繰り返すことが、立てた目標や計画を活かす1つ目の方法です。

目標や計画を定期的に見直す

目標や計画を立てても現実がそれより大きくズレてくると目標や計画とチェックすることすら億劫になってきます。

上記の事例でいえば、毎日ブログを更新すると決めていても月1回しか更新できないとか、毎日ブログを更新しているのにPV数が1%しかあがらないとかです。

目標や計画は頑張れば達成出来そうだからこそ上記の「目標や計画が必要な6つの理由」に意味があるわけで、頑張ってもどうせ無理となってしまうと目標や計画に意味がなくなってしまいます。

また昨今は、時代の流れや環境変化が早くなっています。
何ヶ月か前に立てた目標や計画は優先順位が変わったり、新たにこっちをやったほうが良いというものが発生したりします。

そのためにも定期的に抜本的な見直しが必要です。

私個人は、3ヶ月毎に見直しをしています。

月間、週間、日での振り返りもしていますが、大幅な見直しは3ヶ月に1度です。
3ヶ月に1度だと業種によっては遅いかもしれません。

ちなみに日の振り返りはこんな感じでやっています。
経営者に日報は必要か?日報をお勧めする3つの理由

編集後記

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ブログの更新が久々となってしまいました。
今年の目標は、「ブログを1ヶ月に1回更新する」です。
少し甘い目標のような気もしますが、まずは着実に習慣にしていきます。

さて2017年は、既存事業の他に、
助成金
経理代行
を始めました。

特に経理代行のほうは、中小企業から売上に直結しない間接業務を最小化したいという理念を掲げています。
経理や総務などのいわゆるバックオフィス業務には、商品やサービスなどと違い独自性は必要ありません。
内製化する必要性がほとんど無いにも関わらず、自社で抱えるとコストを生むコストセンターになってしまいます。

更には、
①退職リスク・・・間接部門に2人以上の人を置けない場合、退職したら間接部門が滞るリスクがあります。
②教育コスト・・・1人を育てるのにかかるコストは膨大です。
③情報漏洩リスク・・・スタッフ同士、経営者の知らないところで色々話をしているものです。
を抱えます。

外注化すれば、上記3つを防げる上に、
①コスト削減・・・従業員1人雇うより安い上に外注先が教育するの教育コストもかからない。
②効率化・・・試行錯誤やるのではなく、たくさんの事例や経験を活かし仕組み化された方法が導入できます。
③集中化・・・間接業務がなくなるので、売上に直接関係する直接部門の業務に集中できます。

2018年も1社でも多くの中小零細企業が成長し、関わるお客様、スタッフが幸せになれるように頑張っていきます。

ちなみに2017年は2016年に引き続き、経営全般のコンサルプランをしているお客様全社が増収・増粗利益となりました。
もちろん全社最終利益も黒字です。

最終利益は節税や投資の兼ね合いで変わるので、増益にはこだわっていません。
特に今の時代は内部蓄積をするより、先行投資をし、事業の成長拡大を目指していくべきです。
最低限の最終利益確保はした上で、積極的に先行投資をしていって欲しいと思っています。

今年もよろしくお願いします。

メルマガ財務講座

メルマガ財務講座と題して、中小企業経営者の方に必要と思われる財務のお話を毎週お送りしています。
(最近は財務のみならず経営全般の話題について書いてますが・・・)
もしよろしければご登録ください。
ただ今、ご登録いただいた方への無料プレゼントもご用意しております。(←申し訳ございません、2016年8月31日〜現在は無料プレゼントはありません。ご登録いただいた方には、新しい無料プレゼントが出来しだいプレゼントさせていただきます)

メルマガ登録の登録はこちらから。
http://mail.os7.biz/m/KhOi

関連記事

ランチェスター時間の法則から考える「質」と「量」の関係
パラレルキャリアという考え方
フィリピンに来て1週間たちました。フィリピンをはじめ東南アジアにはビジネスチャンスがたくさんあると思います。
大河ドラマ「花燃ゆ」を見て 主役の吉田松陰の妹:杉文とは…
マニラ到着!11月15日から10日間のフィリピンライフです。
環境を変えてみる。いつもの延長ではなく環境や思考の転換が新しい未来を作る(と思う)
フリー戦略の特徴と事例、中小企業での活用のためのヒント
経営者に日報は必要か?日報をお勧めする3つの理由
ビジネスが成功するかどうかはコイン投げのようなもの?!
人手不足の時代に必要な中小企業の経営対策はアウトソーシング
テレビ出演情報!お客様である結婚式の映像制作会社First Film様が10月20日に『中居正広のミになる図書館』に出演します。
大河ドラマ「花燃ゆ」吉田松陰の高杉晋作への言葉:志は誰も与えてくれません
ツキや運を引き寄せ仕事のチャンスにするには気づく力が重要!
セミナー嫌いがセミナーに参加して学んだちょっと良かったこと3つ
新規事業担当者の事業計画および企画書の作り方

コメントを残す

*

Translate »