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経営に関すること

事業における目標とは何なのか?

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こんばんは。
Belink(ビリンク)の吉田和矢です。

12月になり、年末調整の資料や償却資産の申告書、そして法定調書の資料など、国や都道府県、市町村に提出しなければいけない資料がぞくぞくと増えてきていますね。

一方で、今年の総括と来年の目標を考え始めている人も多いのではないでしょうか?

そんな目標を立てるのにふさわしい、日本一の山、富士山。

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先週に
先送り禁止!!今こそ来年の計画ではなく、今年中に達成する目標を設定しよう。
なんて記事を書かせて頂きましたが、やはり来年の抱負や目標、計画は気になるものです。

そもそも目標とは何か

個人の目標ならともかく、事業における目標とは単なる願望やこうなったら良いなというゆるいものではないと思います。
事業における目標とは、経営者の予測でなければいけないと思っています。

つまり、経営者がこれからの市場を予測し、自社がどういう戦略戦術でやったらどういう成果がでるかという予測です。

それを文字や数字で表すのが、経営計画や、事業計画、予算計画でなければいけないのではないでしょうか?

目標や計画なんて立てても、結局その通りにいかないのだから必要ない?!

これ良く聞く話ですよね。
気持ちはとてもわかります。

今は時代の流れが早いから、計画を立ててたら、それだけで遅れてしまうとか、計画よりも実行が大切だとか、俺は私は感性の人間だとか…
計画を立てたから成功するわけではないとか…

でも1部の特殊な人たちを除いて、ほとんどの成功者が計画や目標を持って努力した結果、今の成功があります。

例えば、有名なのは、イチロー選手や、本田圭佑選手の小学校のころの作文ですね。
以前、これに関しては記事を書いたので、ご興味のある方はこちらから。
サッカー本田圭佑選手、野球イチロー選手の学生時代の作文から考える目標を持つことの大切さ

そして最近、人から勧められて読んでいる本の中で、有名なソフトバンクの孫正義氏も「人生五十年計画」という名前で人生の計画を立てていることを知りました。

その本からの引用文

二十代で、自ら選択する業界に名乗りを上げ、会社を起こす。
三十代で、軍資金を貯める。軍資金の単位は、最低一千億円。
四十代で、何かひと勝負をする。一兆円、二兆円と数える規模の勝負をする。
五十代で、事業をある程度完成させる。
六十代で、次の世代に事業を継承する

だそうです。

ちなみにこちらの本です。非常に面白いので、経営者の方はぜひ読んでみて下さい。私もまだ半分くらいしか読めていませんが…

私の好きな言葉に

努力したから成功するわけではない
しかし、成功者は必ず努力をしている

という言葉があります。

目標や計画も同じで、

計画や目標を立てたから成功するわけではない
しかし、成功者は必ず計画や目標を立てている

ということになるのではないかと思います。

何事かを為すのに、努力が必要かを論じる必要がないのと同じくらい、計画や目標が必要かを論じることは不毛な議論なのではないかと思います。

計画や目標は経営者の市場予測である

だからこそ、計画通りに行かなくて良いのです。
むしろ毎年立て、そのズレを自分の予測力の足らない部分だと思い、修正していくことこそ必要です。

市場の動きと自社の力の予測です。
だから、上方にズレようが、下方にズレようが、経営者にとっては学ぶことがあるはずです。

だからこそ、私は計画や目標を毎年作ろうと思っています。

事業で立てる目標や計画は、決して努力目標であってはいけません。

目標は121%頑張ってギリギリ届くところに設定し、実際はともかく、経営者の予測上では100%達成できる計画を立てられるものであるべきです。

達成率は3割くらいで良い!

一方で達成率は3割くらいで良いのではないかと思っています。
それでも立てた目標を変更しない限り、期日が遅れたり、数字が足りなかったりしますが、いつの間にか達成してしまうのが目標です。
そういう魔法の力が目標設定や計画立案にはあります。

目標や計画はこまめに見直す

現在は時代の流れが早いからと言っている人は特にですが、計画を立てないのではなく、ズレを細かく修正することをお勧めします。

私個人は、5年計画を立て、年間計画、月間計画に落とし込みます。
その上で行動計画を週ごとにざくっと半年分作り、毎週見直しをしています。
そして、3ヶ月に一度全体計画の見直しをしています。

事業や人によっては1ヶ月毎が良いかもしれませんし、半年で良いかもしれませんが、計画を立てないのではなく、見直すという習慣を持つことが大事ですね。

編集後記

ついつい年末が近づいてきたもので、目標や計画について書いてしまいました。
しかし、まだ12月も上旬ですから、来年の目標を考える以前に、今年のやり残しがないように全力を尽くします。

ちなみに、昨年こんな記事を書いていました。
5年間続けて人生の5か年計画を立て続けてきて思うこと

気になる方は参考にしてみて下さいね。

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